食育・畑仕事
一緒に作って一緒に食べる
ある日は八百屋さんで買ってきたトウモロコシを、みんなで皮むきしました。「ひげが生えてる」。
ゆでるとそれまで白っぽかったのに「黄色になった」。そうしたプロセスをともに体験し、ともにいただきます。
日々の生活をともに過ごす保育園では、例えばお箸の持ち方もすぐに上達します。
大きい子は、包丁で食材を切ったりできるようになります。もちろん栄養士や保育士が注意を払っています。
なんでも当たり前のようにそろう現代だからこそ、プロセスを大切にしたい。
栄養があっておいしいことはもちろん重要ですが、「楽しく食べる」ことも大切です。
そうした点で好評なのが「親子クッキング」です。
日頃忙しいお父さんお母さん。ともに料理する機会はなかなかないのでは?栄養士のレシピに従っての共同作業ではわが子の思いがけない成長ぶりを見ることもあるようです。「これをきっかけに自宅でも作ってみました」といった声も聞かれるようになりました。一緒に作って一緒に食べる。それはそれは楽しいことでしょう。
ぽれぽれふぁーむ
ぽれぽれは園庭がない代わりにまち全体を庭ととらえて活動しています。
でも、種を植えたり、野菜を作ったり、といったことができたらもっといいね、とずっと思ってきました。
そんなある日、地主さんのご好意で畑を貸していただけることになりました。
これが「ぽれぽれふぁーむ」の始まりです。
これまでにトマトやジャガイモなどをつくりました。種をまき、水をやり、交代で様子を見に行ってようやく収穫できました。園に持って帰り、給食の先生に手渡す時の誇らしい顔、これも貴重な食育体験です。
イチゴを収穫したときはみんなでつぶしてジャムを作りました。
作付け、料理し、そして食べる。一連の作業を通して得たものは、決して小さくはないはずです。
都会にいながら土いじり...ささやかな、でも豊饒なぽれぽれふぁーむです。